みなさん空き家が社会問題になりつつあるのをご存じでしょうか。
こんにちは長坂です。
売却前の売家や入居募集中の借家も空き家ですが、問題となっている空き家は住むでもなく売るでも貸すでもなく放置されている状態の空き家のことです。
空き家になるきっかけは、居住者が亡くなりその後相続で取得したが誰も使わない家になってしまったというもの。核家族化が進む現在、相続してもそこに移り住むことが困難なケースが多く、結果放置されているのです。少子高齢化に拍車がかかり今後はさらに増え続けていくと考えられています。
それでは空き家の何が問題なのでしょうか。実は様々なトラブルを引き起こしかねないのです。
例えば、家は定期的に換気する等の管理をせず放置しておくとどんどん劣化してゆきます。最近の自然災害は普通の家でも心配になるほど甚大ですが、例えば放置した古い家は巨大な台風の時ははたして大丈夫でしょうか。毎年気が気ではありません。真冬に水道管が凍結して破裂してしまわないか。また雑草が生い茂り害獣が住み着きポストに溜まったチラシなどで人がいないことが丸わかり状態になっていることで不法侵入や不法投棄、最悪の場合放火といった犯罪リスクが高まり、近隣住民は不安な生活を強いられていることでしょう。
こんな危機感から所有者には適切な管理が求められるようになっています。
この放置空き家が問題視されてついに「空家等対策特別措置法」が成立しました。これにより管理指導や場合によって罰金や行政処分となってしまう可能性が出てきました。通常空き家になっても居住用財産なので土地固定資産税は宅地並みの6分の1に軽減されていますがあまり状態が悪いとこの優遇措置が適用外になってしまう恐れもあるのです。もっと酷いと50万円以下の罰金とか行政代執行とか、、恐ろしいですね。
そんな空き家の対策は、①自分で住む、②借家で貸す、③解体して更地にする、④売却する、等々ありますが、さてどれを選択しましょうか。
①の自分で住むが一番良いと思いますが学区等の理由でなかなか難しいかもしれません。②は誰かに住んでもらって管理を業者にまかせれば安心ですが維持管理費用はかかります。③は行政も補助金を出したりしてますので活用するといいですが固定資産税が上がりますので駐車場に貸すなどで補いたいところです。④は愛着があってなかなか踏み出せない方もおられるとは思いますが解体の助成金を使って思い切って解体し更地で売却を検討しても良いかもしれません。これらの対策でしたら弊社がお手伝いできるかもしれませんのでお困りの方はご相談いただきたいです。
お土地を探されている方々には、今は土地の価格も高く売地物件もなかなか見つからないですが、いづれ買い手が減り土地や空き家があふれ出し逆に売れにくくなる日も近いかもしれません。