ウッドショックって結局どうなったの?
2023.08.30更新
ウッドショックってどうなったの?ということで、農林水産省で報告書が公開されているので読んでいこうと思います。
皆さんこんにちは!アルファホームの鈴木寧です。
今回の出典は農林水産省HPの木材統計調査のページにて公開されている「令和4年木材統計」、「合板統計【令和5年7月分】」、「製材統計【令和5年7月分】」の3つの資料です。原本はリンクをご確認ください。→リンク
まずは「令和4年木材統計」から。こちらは令和4年12月までのデータを分析して令和5年6月末に公開されています。
こちらは1枚目が木材の需要に関するグラフ、2枚目が木材の供給に関するグラフです。意外にも目に見えて需要供給が減少しているのはコロナ禍序盤の令和2年のみで、令和3年、4年ではコロナ前に近い水準で材木が供給され、消費されているということがわかります。一度高くなった状態で需給が安定してしまったので金額も高止まりで安定してしまったという見方もありますが。地味にすごいのは供給量の実数がほぼ変わらないのに国産材の供給割合が増加している点。製材所の整備や流通経路の強化が影でされていました。国費すごい。
ただしこれは令和4年までのお話。今年に入ってからのグラフが「合板統計【令和5年7月分】」、「製材統計【令和5年7月分】」です。こちらは令和5年8月25日公開分。
グラフの作り方が違うので見づらいですが、前年度比で見ると在庫が余り気味。つまり現時点としての木材金額はピークより下がったところにあります。
余剰在庫が落ち着けばその先はまだまだ見通せませんが、毎月+10%というバグった高騰はここしばらくなく、高止まりではあるが落ち着いているというのがウッドショックの現況かと言えます。
それでは本日はここまで。
ありがとうございました。
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