刈谷市耐震改修工事31年度申請
弊社でのラスト工事です。
刈谷市神明町で耐震改修工事をしております。
平成18年2月に最初の耐震改修工事に携わって今年で14年目
私が担当した物件は刈谷市市内の耐震改修だけでも48件に
なりました。パチパチパチ!!
刈谷市の申請で73件 他市町村で10件
たくさん、たくさん耐震化を進めてきました。
100件めざしてまだまだがんばります。
こんにちは、アルファスタイルの岡田です。
![耐震改修](https://www.alphahomeplus.co.jp/asset/IMG_4775.JPG)
耐震改修する建物です。
木造家屋、奥の建物は本宅平屋、手前が増築した建物
増築部も含めて56年以前の建物で耐震化に該当します。
建物のとても大きいので、耐震補強を考えると
昔の間取りは【田の字】が多いので、
大幅に間取り変更して、新しく内壁に耐力壁を設けその荷重を受ける基礎を作らないと
耐震評価として良い数字が出ません。
今回の刈谷市無料耐震診断では 0.28 という結果。
弊社が提案した補強工事後の数値は 1.14 この数値まで補強工事をします。
実際に既存の壁の補強だけでは、0.84という数値でした。
![耐震改修](https://www.alphahomeplus.co.jp/asset/KIMG3099.JPG)
屋根の重量を減らす事で、耐震評価の数値を1.14まで上げる事ができました。
だいたい、このぐらいのお家ですと、屋根にのっている土の重量は
30トンあります。この土の重さ分の荷重が家の構造にかからなくなるので、
特に横揺れによる地震には効果を発揮します。
この耐震改修工事のスタートは屋根工事になります。
![耐震改修](https://www.alphahomeplus.co.jp/asset/KIMG3134.JPG)
かなり大規模な耐震改修工事になります。
また現場レポートしていきます。
I様 工事始まったばかりですが、よろしくお願いします。
今年最後のブログになりました。
少しご挨拶・・・
今年はたいへんお世話になりました。
来年もたくさんのご依頼お待ちしております。
皆様に幸せな1年が訪れますように。
お祈りいたします。
ありがとうございました。
2020.1.屋根工事 その1 1.7
昨年12月16日よりスタートした刈谷市神明町の耐震改修工事
この耐震改修工事は前回のブログでも少しお話しをしました
通り、屋根の重量を減らし柱一本、一本にかかる屋根荷重を減らす
耐震改修をしています。この時代の日本家屋はたくさんの
土を瓦の下に敷き詰め、屋根瓦を葺せていましたので、
現在の木造住宅と比べると、柱一本、一本にかかる荷重は
とても重いです。イコール、柱に負担がかかった状態になります。
そこに地震動が加わると、場合によっては、柱が折れてしまったりします。
耐震は壁面の補強だけでなく、屋根の重量を軽減させる事でも
有効に働きます。
![屋根](https://www.alphahomeplus.co.jp/asset/2019_12_31_22_28_52_893_0.jpg)
改修前の瓦葺きの写真です。
![瓦土](https://www.alphahomeplus.co.jp/asset/KIMG3103.JPG)
![屋根](https://www.alphahomeplus.co.jp/asset/KIMG3208.JPG)
瓦を外すと、土がたくさん出てきます。屋根全体で20t~30tの土の量です。
![屋根](https://www.alphahomeplus.co.jp/asset/2019_12_31_22_28_52_906_18.jpg)
土をキレイに除去するとこんな感じになります。
遠目の写真でも分かるぐらい何か隙間だらけです。
隙間が気になるので、小屋裏に上がって写真をとってきました。
![小屋裏](https://www.alphahomeplus.co.jp/asset/KIMG3190.JPG)
見事に光が差し込んで来ます。
昔の家に気密性がないのは、しょうがいない・・・
そんな印象を受けました。
しかし、土をあれだけ敷いてあれば、断熱、吸音・遮音効果がある程度
はあったかと、反面思います。昔の家は夏は涼しく、冬は寒いが定番でした。
今の新築でこの現場のような土葺きはほとんど見なくなったので、
コストと工期、また材料の不足で昔ながらの家づくりが出来なく
なった事を感じます。どちらが良いのかは、個人の価値観ですが、、
私は、昔ながらの家が好きですね・・・
2020.1.屋根工事 その2 1.15
屋根工事も中盤を迎えました。
屋根の土を除去して屋根重量を減らしました。
ここからは、空葺きをしていきます。
空葺き・・土が敷かれていない瓦葺きです。
前回の屋根の土を除去した後の様子は屋根板の間が隙間だらけでした。
現行の平板瓦を葺こうと思うと、瓦を留め付ける下地が不足した
状態です。ここで屋根下地を強化する工程に入ります。
![屋根](https://www.alphahomeplus.co.jp/asset/2019_12_31_22_29_49_549_6.jpg)
下屋根の写真になりますが、先ほどの屋根板の上に直接厚さ12mmの合板を
張りつけます。これで隙間がだいぶ塞がりました。
![防水シート](https://www.alphahomeplus.co.jp/asset/2019_12_31_22_28_52_911_28.jpg)
合板下地工事が終わると、防水シートを敷きます。
この工程はとても大事で、今までは、土がたくさん敷いてありましたので、
瓦から雨水が漏れても土がある程度吸い込んでくれた形でしたが、
土を除去する事によって、今度は屋根瓦から漏れた雨水はダイレクトに、
このシートに落ちてきます。その雨水を屋根裏に浸透させないようにする
大切なシートです。大きく言えばこのシートがしっかり敷いてあり、損傷が
なければ、雨漏りしないという事です。
防水シートは改良アスファルトルーフィングと言います。
![昇降装置](https://www.alphahomeplus.co.jp/asset/2019_12_28_13_07_11_508_6.jpg)
この機械、屋根工事では、必需品!!
昇降装置です。
屋根工事で使用する資材の荷揚げをしてくれます。
人力、荷揚げはとてもたいへんです。
![瓦桟](https://www.alphahomeplus.co.jp/asset/2019_12_27_10_08_13_795_24.jpg)
防水シート張りを終えると、写真で職人さんが担いでいる、桟木を屋根に
規定の間隔で打ち付けていきます。
この桟木を瓦桟と言います。瓦を直接留め付ける下地になります。
今回採用したのは、生木ではなく、人工木で樹脂の桟木になります。
現行の屋根葺き工法では、先ほど紹介しました、防水シートなどを
瓦の下に敷き込みます、昔は土でしたので、通気が良かったのですが、
使用する材料が変わり、通気が悪くなります。そうすると、
瓦とシートの間に湿気がこもり湿潤になります。
生木ですと、年数が経ち腐食が進みますので、湿気に強い
人工木を採用しました。この人工木は留め付け裏側に水抜き加工
が施されており、瓦から侵入した雨水もためずに流してくれます。
今は、色々と考えられた良い材料が多いです。
使用ヶ所だけ間違えなければ、とても合理的です。
2020.1 その3 屋根工事完了 1.31
屋根工事を瓦葺きがはじまり、最後の工程になります。
![屋根葺き](https://www.alphahomeplus.co.jp/asset/KIMG3263.JPG)
昇降装置で瓦を上げ、このように瓦を並べていきます。
屋根瓦は軒先から葺いて行くんですよ!!
![屋根](https://www.alphahomeplus.co.jp/asset/KIMG3279.JPG)
写真を見てもわかるように、軒先側には瓦並べていませんよね?
作業スペースを空けておかないと、作業できませんから!!
なるほどですよね。
![屋根](https://www.alphahomeplus.co.jp/asset/e22422f78f8ff522b7e44578e6a6286e21acf76c.jpg)
改修前の屋根の写真
![屋根](https://www.alphahomeplus.co.jp/asset/2020_01_13_13_48_00_086_24.jpg)
改修後 平板瓦葺き完了
![屋根完了](https://www.alphahomeplus.co.jp/asset/IMG_6109.JPG)
1月15日 屋根工事完了しました。
これより、宅内の耐震工事を始めていきます。
2020.2 その1 2.4
屋内の耐震工事を進めています。
施主様の住みながらの、工事をしていますので、
改修順序を考えて工事を進めています。
すべて、一緒に部屋を壊してしますと、
住めなくなってしまいますので、一時避難・・移動
一次避難・・移動を工事中繰り返します。
宅内の補強は間取りの変更なども加え、耐震+リノベーションを進めます。
今よりもより使いやすく、省エネで、内装もリフレッシュして、
部屋全体が暗かった昔のイメージを変えていきます。
![和室](https://www.alphahomeplus.co.jp/asset/2020_01_14_15_57_43_164_1.jpg)
和室の畳を撤去して畳下板を外すと、
これは、丸太です。この年代の建物は結構丸太率が高いです。
芯材で皮が付いていますので、シロアリさんに食われにくいです。
床下の状態はとても良好でした。
この丸太はぐねぐねと曲がっていますが、床板を留め付ける部分
は水平に加工されていて床板が斜めにならないようにしてあります。
昔の大工さんの技が光っています。すばらしい!!
![解体](https://www.alphahomeplus.co.jp/asset/2020_01_15_16_27_22_426_0.jpg)
南の広縁から和室通し間を解体しました、この状態まで解体すいれば、
大工さんが壁の補強をしていけます。
次回は壁面補強の工程に入っていきます。
2020.2 その2 2.16
![耐震補強](https://www.alphahomeplus.co.jp/asset/121245454.JPG)
屋内の壁の補強を始めました。
これが、耐震工事の醍醐味です。
縁側から和室に入る建具壁を撤去して、新しく耐力壁を設置
しています。耐力壁の下に見えるのは、既設の基礎です。
この基礎がないと、いくら床の上で耐力壁を新設しても、
無意味になってしまいます。
少し話は変わりますが、
先日、新規のお客様からお電話いただき、
耐震の調査に伺いましたが、その現場では、
耐力壁を新設した所に基礎が無いという状態・・・
施主様が気づいたのは、工事が終わってから・・・
そんな話もあります。
耐震改修工事は信用と実績がある所に是非依頼してください。
手抜き工事されてからでは、遅いですよ!!
2020.2 その3 2.29
![耐震補強写真](https://www.alphahomeplus.co.jp/asset/125645.JPG)
今日は、耐震工事での写真管理の一部をご紹介
耐震改修工事では、
木造耐震診断員の資格を有する建築士が補強計算と補強施工計画設計をして
市町村に補助金申請を行います。
工事の中間には行政の中間検査があり、実際現場で設計通りに補強ができて
いるのか、検査をします。これは、市の建築課の職員がやります。
耐震工事では、施工はすべて写真管理をし、実績報告として最後に提出します。
例えば、一枚目の写真は筋交い補強をした写真ですが、
提出する写真は一枚ではなく・・・
![補強金物写真](https://www.alphahomeplus.co.jp/asset/554564.JPG)
筋交い金物のUPの写真です。
留め付けのビスの本数と打ち損じがないかチェックされます。
![補強金物写真](https://www.alphahomeplus.co.jp/asset/454411231.JPG)
これは、筋交いの脚部分と柱の接合を写した写真です。
筋交いと柱の接合、柱と土台の接合
一枚の補強壁で写真管理は6枚から15枚になります。
一棟の耐震改修では、平均250枚の写真を管理します。
一枚でもピンボケや撮り忘れがあると、やり直しなので、
現場に入っている職人さんと協力しながら、現場を進めています。