熱田区にてマンションリフォーム中、前編には後編は10月になんて言ったので中編を今から書きます。月が変わる、中編が滑り込む。
皆さんこんにちは、アルファスタイルの鈴木寧(やすし)です。
今回は和室の床鳴りについて見ていきます。
前回、洋室にするぞとだけ言って全く触れなかった和室さん。実はあれは中編のための伏線だったのですふはははは。
畳を外した姿はこんな感じ。元々は洋室、スラブに直接絨毯を敷いている床だったのですが、畳を置くにあたって床を組んだようです。こいつが踏むとキィキィ言う様子。
ここで解説。
そもそも床鳴りとは何かというお話ですが、端的にいうと下地などが動くことでどこかと擦れて音が鳴るのが床鳴り。
大体はスラブと束だったり、束とベニヤだったりの釘が浮いてきて動く余裕が生じた際に発生します。
束とベニヤを留める釘が浮いているなら上からビスを打って固定を強くしてやれば解決です。
しかしスラブと束の間に隙間が生じているならばとりあえず床を開けてみないといけません。平時に中々対処し辛いのはここに起因します。
とりあえずビスを打って浮いた釘を抜いてみましょう。これで鳴りが止めば良し、止まねば開口。
と、一本抜いたところで大工さんがあれっ? と呟きました。
抜いた釘を見分。写真だと分かりませんが実際を見るとあれっ?となります。60mm近くあるように見えます。
高さ40mmの野縁の上に厚み9mmのベニヤを乗せているはずなんです。50mm幅の木材なんて建築の世界ではまず床下に使いませんし、24mmのベニヤを敷く理由もありません。我々の見立てが誤っていたとしても高さ30mmの野縁になるか厚さ12mmのベニヤになるかくらいです。明らかに釘が長すぎます。
和室と隣の部屋との段差で見ると一目瞭然。釘が曲がっているのに勝ってます。
ベニヤよりも上に来ている框と比べててこの様子、こんなことをすれば束が浮いてしまうに決まっています。
というわけで釘はすべて撤去。
正直普通に浮いててくれた方がまだましだったかもです。
何はともあれ床鳴り解消。これで次に進めます。
こういった機会じゃないと大変な項目の一つ、神経質に調査するくらいでちょうどいいというのは最近よく分かってきました。
残り工期もわずか、最後まで気を引き締めていきます。
それでは本日はここまで。
ありがとうございました。