2018.05.08更新

こんにちは。鈴木寧(やすし)です。

先日足場を建てた刈谷市野田町の屋根修繕工事
完了いたしましたのでご報告を。

細かい成り行きはこちらにお願いいたしまして、順番に見てまいりましょう。

まずは着工前、こちらから見ても年代を感じさせる屋根です。

解体開始。

瓦を外せば粘土がいっぱい。
いわゆる土葺き屋根ですね。現代ではあまりない造りです。
入社4か月目にして初めて見る屋根工事がいきなり掘り出し物です。 というか堀ってます。
 

解体作業中は徹底して防塵幕を張ります。
埃の対策と同時にもう一つ理由が......

ガチャンッ!

親方ぁ、空から瓦がー。

これです。
土葺き屋根は粘土で接着させているだけなので外しにかかれば次々滑る危険があります。
よって、万が一が無いように万全を期して張っていただきました。

女の子が降ってきたら主人公ですが瓦が降ってきてもいいことありません。

土をどけると野地板はこんな感じです。
70年、人が医者にかかってようやく生きられる年月をただただ耐え続けた木の姿です。
釘が効かないほど中身はスカスカですし、叩けば色々舞う状態。
そう考えると法隆寺のやばさがわかります。

今回はこれに被せるように下地材を葺いていきます。
そんなに古いなら除いてしまえとお思いになる方もいらっしゃるかもしれません。
しかしめくってしまうと屋根を組みなおすところからしなければならず、結果的に更に大変な目に遭います。大工さんが。

下地ができたらルーフィング(防水シート)を施工します。
今まで土や杉皮がしていた防水がこれで賄えてしまうのです。
土を運ばず、時間もかからず、軽量で、デコボコの粘土の上に瓦を並べる熟練もいりません。
まさしく「かがくのちからってすげー」状態。

そしてお待ちかねの瓦。
今回は平らなF型瓦です。
F型のFは[Flat]を指します。日本語では平板瓦といい、神社仏閣に使われる平瓦とは区別されるので文章では注意が必要とのこと。
一般的な丸みを帯びたJ型よりも近代的な印象です。
和風か洋風かで言えば中間といったところ。

FとかJとか言われて頭の中はザクだらけです。

ちなみにF型の足の乗せ場は平たいところです。
職人さんに言われなければやらかすところでした。もう忘れません。
 

足場を取って完成です。
瓦が青みがかって見えるのがかっこいいですね。

土ではなくなった分、以前とは高さが違うので蔵の板金が浮いています。
ルーフィングや水切りで施工されていますが頂部は少し目立ってしまうのが惜しいところです。
しかし大掛かりな追加工事との二択ならば仕方がありません。

個人的には屋根次第で印象が変わるというのを体感するいい工事でした。

瓦の種類、葺き方、まだまだ勉強することは多いです。

それでは本日はこれで。
ありがとうございました。

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