長坂です。
刈谷市野田町で建具の取替え工事です。
きっかけは「そういえば野田町の交差点のとこに住宅屋があったな~」ということで事務所にお電話してきてくださいました。長いこと同じ場所でやっているとこんなことも多いです。
さて内容は、リビングとダイニングの間の間仕切り折れ戸が動かなくなってしまった!というもの。開けっ放しはとっても光熱費がかさみ何より寒いのが耐えられなくなってきました。
↓ 問題の折れ戸。うんともすんとも動きません。20年ぐらい前のドアです。
よその業者から枠ごと交換になるので壁を壊したりクロス張り替えたりと簡単では済まないと聞かされていたみたいで、なんとか簡単に済ませたいというリクエストでした。確かに巾木とかいろいろ絡んできそうです。
今回の原因は、上枠の微妙な垂れや床の不陸が理由でただでさえ摩擦が多く重量のある折れ戸のレールが削られやがて動かなくなったと考えられます。ですがそこまでひどい状況ではないですし、何より極力簡単に済ませたいということでしたので提案したのは既存枠の内側に新しい枠を作って建具をはめるというもの。
初日は大工さんの出番。まず既存建具や金具を撤去し、溝や穴を埋めてゆきます。
その後白木の状態の鴨居や方立を内側に設置しすぐさま塗装しました。テンポが速い大工さんでしたので白木の状態とか塗装の写真とかを撮る隙が全くありませんでした、、。ですが方立に鴨居を金づちではめ込むところなんかはやっぱり大工さんカッコいいですねー。
本日の作業は午前中にて完了。何度も塗って色合わせはバッチリ、既存枠と同化してます。
さて翌日は建具屋さんの出番です。ここが肝。既存の状態を利用する工事なので建具屋さんとの現場対応やりとりがとっても大事なのです。今日は絶対にほこりが舞うと見越して取り急ぎせっせと周辺養生急ぎます。
かんなを引く職人さん。建築現場ではあまり見ないですよね。かんなの種類や木の道具箱、職人魂を感じます。写真ではわかりませんが実はぶつぶつ言ってやってます、、。お客様すみませんです⤵⤵
本日の作業も午前中にて完了。お客様も納得のお引渡しとなりました。
枠ごと交換の場合の半分以下の予算で済んだし来年持ち越しだと言われ諦めていたが年内に完成できたしととっても喜んでいただきました。
家もどんどん手がかかるようになってきます、これを縁に末永いお付き合いができれば幸いです。