みなさんこんにちは!
アルファスタイルの鈴木寧(やすし)です。
久々にW様邸耐震工事のレポートをしていこうかと思います。
〜前回までのあらすじ〜
やっとの思いで基礎を作った作業員、しかしそこへ台風21号の接近が報じられる。
大工さんは1人、制限時間は1日、造作は屋根と壁! この雨仕舞いタイムアタックをクリアして家を守ることはできるのか!?(ネタバレ、できる)
この日は私も各現場を回って台風に備えたチェック、本現場は昼過ぎにインです。
割とできています。流石のお手並み。
ただし問題が一つ。
ここは元々ベランダ下、増築した結果雨樋が天井を貫通して部屋の中に入ってしまっています。
樋を切断してしまえばと思う方もいらっしゃるかもしれませんが早々にできない理由があります。
ベランダ下、増築屋根との継ぎ目、板金切れ目、これらは雨漏り相談を受けた時の原因ベスト3くらいに入ります。
ベランダに落ちた雨、それを応急的に防水しただけの屋根に流せばせっかくの苦労がウォーターバブル。
さて、どうす…るか…………
こ、これは!
マーライオン!?
雨樋を延長、壁から垂直に出すことによって安全に排水させるだけではなく壁部分にベニヤ板を使い工期を短縮させるというシンガポールで考案された応急防水工法!(嘘)
これを咄嗟に思いつくとは、流石は海外で活躍された伝説の大工!!(大嘘)
妄言はおいておくにしてもこれなら屋根からの漏れは心配ありません。
壁側も一度くらいならよほど受け止めきれるでしょう。地理的に浸水もありえない。
勝ちましたね、もう何も怖くないし田んぼの様子でも見てきましょう。なぁに、クリスマスまでには帰れるさ。
フラグを建てつつも無事に台風一過。空が蒼い。
晴れたので板金屋さんが入るまでの繋ぎの雨仕舞いをしましょう。
………………どうすんの?
板金屋さんに電話で聞きます。えくすきゅーずみー?
まずは樋の切断。
サンダーで切っていきますが屋根との隙間は五センチくらい。このままでは入らないので一度屋根板を外してもらいます。そういえばサンダー男とかいうのが今朝方ニュースでやってました。
後々の施工を考えて三センチほど残してせつだ、めっちゃ火花出た!? こわっ!
とりあえず二本とも切断。
ルーフィングの上にブルーシートを張って補強。
ルーフィングといえども直に雨に晒されるのはあまり推奨されるものではありません。
樋には半分囲いをして奥の方に水が飛ばないようにしておきます。水が「上に向かうこと」、「継ぎ目にかかること」この二つの阻止に気を使いながら作業していきます。
完成。その場しのぎ感まる出しですが二、三週間は保つだろう自信作です。
屋根の完成はまた次の機会に譲って、本日は失礼します。
ありがとうございました。