2018.09.25更新

皆さんこんにちは!

アルファスタイルの鈴木寧(やすし)です。

 

今回は市内で雨漏りが起きたとの相談。

現場を見て原因の候補を挙げて絞り込んでいく。つまり探偵みたいなものですね。

テーレッテーレレーテーレッテーレレーテーレッテーレレーテレレレー

 

さてこれが今回の事件現場。

押入の上

クロスの湿り気

一枚目が建具の上から染み出したもの、二枚目が見づらいですがクロスが湿っているもの。

なるほど、連続事件ですか。受けて立ちましょう。

雨漏りの基本は「家の切れ目から入る」というもの。

ベランダと家の継ぎ目、サッシの継ぎ目、配管の入り口。雨漏りの上にそんな場所がないか見てみます。

 

すると一枚目の真上はベランダ。となればその中に原因があることは火を見るよりファイアー。

水の通り道、貯まる場所を考えながらチェックです。

サイディングのキレッキレなシール

第一の容疑者。

外壁のシールがキレッキレに切れていますね。しかもそこら中。

見事な「家の切れ目」、ですが犯人の可能性は低いと判断します。

写真で撮るのを忘れましたが真下にサイディングの中から水切りが出ていました。たとえここから浸水してもその水切りで外へ出ていきます。

また切れている数が多すぎます。これだけ切れていればそこかしこで漏れていてもおかしくありませんが漏水は一ヶ所(二枚目はサイディングゾーンよりも高所のため除外)、直接的な原因とは考えにくいです。

めっちゃ切れてる笠木

第二の容疑者、ベランダの外側で笠木のシールが切れてました。嫌なことあったか?

ただこれも水切りの上。しかも中の木材もそんなに腐っていないとなれば可能性はそんなに高くありません。

他にらしい切れ目も見当たらず、調査はここで袋小路に。

 

取りあえず二枚目のクロスの方を見てみましょう。

こいつは真上にエアコンがあります。二階で上に屋根しかないとくればかなり限定されます。

サッシの上にドレンホース

掃き出し窓の上にドレンホースが出ています。下がサッシですね。

これセーフかアウトかで言えばセウトですね。少しアウトに寄った施工です。

サッシの上のシーリングをドレンの入り口で切っています。そこの防水を犠牲にしてねじ込んだのでしょう。

雨が原因ならここから入っていると考えるのが妥当、ここは確実にシーリングしましょう。

 

もう一つの原因がエアコン自体。

ドレンがかなり無理やり突き刺さっているのでエアコンの排水ができていない可能性があります。

そこから漏れてクロスに染み出していることも、雨漏りではなく排水漏れですね。

しかし調査中に排水が確認されたので一旦は除外。

 

さて、エアコン方面は方針が決まりましたのでもう一方に戻ります。

ベランダのドレン

排水の話をしていて思い出し、ベランダの排水機能をお客様に尋ねてみました。樋が詰まってベランダがプールのようになってしまったことがあるとのこと。ビンゴですかね。

建築からそこそこ年数が経っているならば防水コートは切れていてもおかしくありません。というかそもそも防水は流水に強いものであり、留まる水には絶対ではありません。

必要であれば樋を掃除して防水をかけ直すこともできます。が、大掛かりになるので取りあえずは手作業でやれるとこをやって様子見したいとのこと。

ドレン下のシーリング

さっきの笠木とエアコンのドレン下にシールをして作業終了。

これで雨漏りが確認されれば別の原因を潰していきます。

一回で終われないのが雨漏り調査の難しいところ。ちゃんと解決するまで、お客様に寄り添いながら見守ります。

 

というところで本日はこれまで。

ありがとうございました。

 

 

投稿者: アルファホーム

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