昭和28年建築の木造伝統工法を耐震改修した実例です。古き良き時代の建物を残しながら、耐震性、快適性を追求した総合リフォームです。
今現在の木造建築と大きな違いは基礎。そのため床材をすべて撤去してコンクリートが打設できるように地面を掘ります。
そして既設の独立基礎と布基礎を筋結し、ベース配筋を施しベタ基礎つくっていきます。宅内の作業なので重機は入れず手作業になります。
①<和室>部分的に耐力壁を追加して補強を加え、梁や木建は専用の薬品で「洗い」を行い明るく風合いのある和室に生まれ変わりました。
②<玄関ホール>床には大理石を張り、化粧梁はそのまま活かしてアクセントに。正面はニッチと収納を加え見た目と機能性を両立しています。
③<キッチン>オーダーキッチンで対面タイプにレイアウト変更。ダイニグ側の収納は収納するファイルの大きさと目的に合わせて設計しています。
④玄関サッシはあえてそのままを利用。腰壁、床には大理石を張ることでとてもモダンなつくりになりました。
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■建築場所:刈谷市 ■建築年月 昭和28年 ■木造伝統工法 延床50.71坪 ■耐震総合判定 0.39(H23年度実施)
■改修後の総合判定 1.02 ■改修計画者 一級建築士 愛知県木造住宅耐震診断員 水野 久
■プラン設計・現場監督 2級建築施工管理技士 岡田 和樹
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